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ブラザー・サン シスター・ムーン
高校生の時、ひと時ともに過ごした三人が同じ大学生に、そしてそれぞれ社会人になって行きます。
三章、各々が語り部となってつづられていきますが、思い出の一部としてシンクロすることはあっても、基本的にはそれぞれの道を歩んでいく様子が描かれています。大きな事件も起こりませんが、妙にミステリアスで三人の共通の思い出の一こまの中に私もいるような錯覚が起こってしまいました。
辻村深月さんの「太陽の坐る場所」が恩田陸さんの作品に似ていると思いましたが、違いは恩田陸さんの作品は読んでいながら情景が目の前に現れるというところでしょうか。時間の流れを描いているだけなのに読ませる力を持っているのはすごいなあと思います。
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太陽の坐る場所
高校を卒業してから10年。それぞれの道を歩んでいく中、女優となって活躍している「キョウコ」を同窓会に引っ張り出そうと思いあぐねます。
閉ざされた世界だった高校生の思い出とシンクロさせながら、各章それぞれの今と昔が語られていきます。
これを読んだ時、ちょっと恩田陸風だなあと思いました。語り部を変えながら読み進んでいくうちにもつれた糸が解けていきます。
最後の方で、そっかあ!とやられた感はありますが、それは私がちゃんと読んでいなかったから・・・読み返して見るとちゃんと書かれていました(^^;)
女性特有の高校生の世界を今では懐かしく思い出しました。
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名前探しの放課後(上・下)
主人公依田いつかはある日突然、三ヶ月先からスリップしてしまいます。そして過去に戻った今、友達に相談します。
「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。――自殺、するんだ」
そして、それを止めたいと。
秀人、天木、あすな、椿の4人はそれを止めるべく動き始めます。
この本を読み始めたときは、「冷たい校舎の時は止まる」とだぶり、誰が自殺するのかを推理しながら読んでいましたが、前の作品とは違いました。ネタバレしたくないので、これ以上は×です。
辻村作品特有の人物の心理描写が素晴らしく、過去から現在への流れの人の想いが強く伝わってきます。人って優しい、素敵だなって思えました。
私はたまたま「ぼくのメジャースプーン」「子どもたちは夜と遊ぶ」そして「名前探しの放課後」と読みましたが、順番として正解のようです。
ぜひ、読むなら子の順番でお勧めします。ますます気持ちが暖かくなります。
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子どもたちは夜と遊ぶ(上・下)
同じ大学に通う浅葱と狐塚は四年間のアメリカ留学のかかった情報工学に関する論文のコンクールの優勝候補者だったのに、結果は「i」という謎の投稿者に取られてしまいます。ところがその「i」は誰かも判明しません。そして、そのころから連続殺人事件がはじまります。
登場人物の細やかな心理描写と、少しずつ明らかになっていく過去が哀しくて、切なくて・・女子同士の関係にありがちな、月子と紫乃の関係も初めは憤りを感じたりしましたが、過去のエピソードが描かれるにつれ優しい目で見ることができます。
今までのあらゆる伏線がつながり、殺人者の過去、そしてそれぞれの胸の内が明らかになるにつれ驚きと、哀しさがあふれますが、辻村作品独特の、ちゃんと一筋の光を見せてくれます。読後感はいいです。
この作品には、「ぼくのメジャースプーン」の先生が登場します。
時間は「ぼくの〜」よりも過去になりますが、「ぼくの〜」を読んでからの方が理解しやすい部分があるので、ぜひ先に「ぼくの〜」からをお勧めします。
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ぼくのメジャースプーン
小学四年生のぼくの学校で飼っていたうさぎが心無い男によって惨殺されます。たまたま第一発見者となってしまったぼくの大切な友達のふみちゃんはその日から心を閉ざしてしまいます。
不思議な力を持っているぼくは犯人に復讐を誓い、同じ力を持っている親戚の先生に力の定義を学びながら復讐とは、罰とは何かを考えていきます。
大切な人が傷つけられた時、あなたならどうするか?先生との会話の中で語り合われます。いろいろな意見の中、最終的に選んだ方法とは・・
どんな方法を選んでも復讐のその後のむなしさは残ってしまいますが、純粋であり繊細なぼくが選んだ方法は本当に純粋でした。
どんなことをしても完全に前には戻れなくても、必ず光を描いてくれ救われる気持ちがします。

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少女
前作の「告白」が面白かったので次の作品に期待して読んでみました。
幼馴染の二人の女子高生が交互に彼女たちの目線で語っていく形式を取っています。
人が死ぬところを見てみたいという動機から、それぞれ老人ホーム、小児病棟へとボランティア活動を行いますが・・・。
読んだ後の感想は単に世間は狭かった。というだけ、ちょっと狭すぎでしょ〜都合よく絡み合いすぎます(^^;)たまたま○○と○○は知り合いだったとか・・って乱用しすぎ、もっと説得力のある構成にしてほしかったです。
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冷たい校舎の時は止まる(上・下)
辻村深月さんのデビュー作(第31回メフィスト賞)で、中の登場人物から作家名をとられたようです。
雪の多いある日、男女8人の生徒はは学校に登校しますが、そこは誰かの強い想いが作り上げたまぼろしの世界でした。その世界から脱出できない彼らは、やがて2ヶ月前に校舎から飛び降り自殺をした生徒が関係していると思い始めます。ところが誰もその生徒の名前を思い出せません・・・
読み始めるとホラー小説並みの恐さがじわじわと迫ってきます。穏やかに見える彼らの水面下に抱える悩みにうるっときてしまいました。誰もが心の中で悲鳴をあげています。でも、だからと言ってすべてが自殺につながるかというとそうでもなく、思った以上に強い彼らの姿勢に希望を持たせてもらえます。
面白くて、うるっとされられて、そしてさわやかな読後感。と満点をつけたかったのですが、最後の最後でこれはなしでよかったんじゃないかと思えることが一点あったので星四つ(^^;)
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聖女の救済
今回のガリレオシリーズは一冊丸ごとの長編です。
推理物らしく早々に殺人事件は起こり、犯人も○○だろうと予測はできるものの、本中の刑事と同じく方法がわからない・・・じゃあ犯人じゃあないの!?と疑ってしまいなくなるほど刑事たちと同目線で読んでいくことができます。
種明かしはしませんが、刑事と登場人物との質疑応答の会話全て一つ一つが一本の線につながったとき、題名に感嘆しました。
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重力ピエロ
重い出生の過去を持つ弟春と、兄和泉はグラフィックアートと放火事件に興味を示し始めます。今は既に無き美しい母と、癌に侵され入院している父。やがて真実に近づいていきます。
兄和泉を中心とした語り口で、弟の細やかな心情はわざと?描かれていません。だけど弟の行動の理由はそれなりに理解はできますが、今ひとつ共感はできません。兄弟、家族愛としてとらえていいなとは思いますが、やはり、共感はできませんでした。読後感もう〜ん。
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スロウハイツの神様(上・下)
人気若手脚本家赤羽環は譲り受けた元旅館を「スロウハイツ」と名づけ、6人の住人たちと共同生活を始めます。そこには10年前、作品を元に大量殺人事件をおこされたチヨダ・コーキという人気作家も住んでいます。
環や、チヨダ・コーキを中心に「スロウハイツ」の住人がそれぞれ自分の夢を追い、歩んでいく姿が暖かく描かれています。各章ごとに語られるエピソードは伏線となって最後に繫がった時は、胸が一杯で温かい気持ちで満たされました。
しばらくたったら、また読み返したいとおもえる一冊です。
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