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藁の楯
少女を惨殺した犯人。彼に10億円の懸賞金が付きます。たまたまその少女が大富豪の孫だったのです。一般の人、警察関係者、医療関係者、全てから命を狙われた犯人を守るためにSP5人がつけられます。守る価値のない男を守らざる得なくなったSPたちの話です。
被害者の気持ちが無視された現状、犯人に対する憎しみは読むほうにも伝わってきます。本当にひどい犯罪です。どうして守らなくてはならないのか?問いかけられたような気がします。テンポもよく一気に読んでしまいます。
この懸賞金の話を持ち込んだサライヤは印象的です。また別の話でも登場してもらいたいな。
カテゴリ: | 19:34 | comments(0) | trackbacks(0)
ららら科學の子
60年代の学生紛争さなかに、殺人罪に問われた主人公は中国に密航します。当時文明のかけらもない中国の田舎に30年間過ごした彼は、やっと日本に密入して帰ってきます。30年ぶりの日本は変貌を遂げていました。
現在と、中国での生活の様子を織り交ぜ、どんどん読まされていきます。大きな山場があるわけでもないのですが、飽きず最後まで読んでしまいました。結構ページ数の多い本なんですよ。
感想も書きにくいんですが、おもしろいかおもしろくないか・・と聞かれたら、この本は面白いといってもいいでしょう。
カテゴリ: | 14:07 | comments(0) | trackbacks(0)
床下仙人
仕事中心の生活をしている人々に送る風刺小説ですね。
面白いし、読みやすいけど・・・・いつ出版された本?ってぐらい古く感じるのはなんでだろう?星新一っぽい気がします。だからかな?
カテゴリ: | 08:41 | comments(0) | trackbacks(0)
東京島
無人島に漂流した31人の男と一人の女。唯一一人の女性は40代もまわったおばちゃんです。でも唯一の女性なのです。この無人島の島を東京島と名づけてたくましく行きぬく人々を描いています。
アメリカのドラマLOSTを重ねながら読んでしまったのがいけなかったのでしょうか?期待しすぎたせいでしょうか?設定がいいのに今ひとつに感じてしまったのが残念です。
最後まで読んでみて、ヤッパリ女性は強いなという一言です。

カテゴリ: | 08:36 | comments(0) | trackbacks(0)
八月十五日の夜会
祖父の遺灰を故郷の海に返すために、東江秀二は沖縄に向かいます。そこで、祖父の友人から預かったテープを聴くことになります。そこには語られなかった沖縄のもうひとつの真実がおさめられていました。場所は伊是名島。日本でありながら言葉の通じない人々に対する差別。語られることのないリンチや殺人。戦争の時代の暗黒が淡々と語られています。
前後の秀二の時代(現代)があるからこそ、本文(テープの部分)が際立っています。
年老いていく当時の若者のすごした時代が、哀しく思えてきました。
カテゴリ: | 12:02 | comments(0) | trackbacks(0)
海のアリア (1) (2)
ヨットの遭難で海に消えた少年アベルは、記憶も常識も喪失して還ってきます。
彼の体内には、宇宙生命体である楽器ベリンモンが宿り、その楽器を追い求めてエイリアンが現れます。
こんなふうにあらすじを書くと、???がとびかうような突飛な話のようにみえますが、さすが、萩尾望都先生。美しい抒情詩のような仕上がりになっています。でも作品群の中では比較的軽い感じでさらっと読めるほうです。

話はそれますが、この一巻の最後に恩田陸さんがエッセイを書かれています。
その中で、恩田陸さんのあらゆる作品の根っこになっているものが萩尾望都先生の作品だと。「精霊狩り」シリーズが「光の帝国」シリーズへ。「トーマの心臓」が「ネバーランド」へ。「ヴィオリータ」が「ライオンハート」へ。「この娘うります」が「ロミオトモミオは永遠に」へ。びっくりです。でも、私が恩田陸さんの作品に惹かれる理由もわかりました。私も萩尾望都先生の作品の空気がすきなんです。
あの独特の空気、恩田陸さんの作品を萩尾望都先生がマンガにしたものを見てみたいです。
カテゴリ: | 14:37 | comments(0) | trackbacks(0)
西洋骨董洋菓子店(全3巻)
癖のある男4人の洋菓子店“アンティーク”。初めからしっかりした伏線がしかれ、話が進むごとにどんどん解き明かされていきます。たんたんと日常が描かれていますが、ふふっと笑わせてもらいました。
ただ全ての伏線が3巻でもっとすっきりするかなっと思ったのですが、ちょっと不完全燃焼。でもそれはそれでいいのかも・・明日が来ればまた日常は続くんですもんね。
カテゴリ: | 20:04 | comments(0) | trackbacks(0)
赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク外伝
池袋ウエストゲートパークに登場するやくざのサルが登場する外伝になっています。
主人公は映像ディレクターの小峰。カジノにはまり込んだ小峰は仲間と共にやくざの裏金、家事の売上金襲撃を決行、そして成功しますが、仲間に裏切られ横取りされます。その上話が、そのやくざにもれどん底に落とされます。そこから脱出するには期限内にその裏切った仲間を見つけ出し金を取り返すこと。その見張りにつけられたのがサルだったのです。
裏社会のルールに沿って話が進行します。カジノのシーンも面白いし、裏社会は裏社会の行き方があって、大変だなと思います。その中で生きていくのはなあなあで生きている表社会よりずっと厳しいかも。普段の池袋〜より、ずっと面白かったです。
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レイクサイド
湖畔の別荘に、四組の親子が中学受験の勉強合宿のために集まっていました。
その中の父親、並木俊介のもとに愛人高階英里子があらわれます。夜中別荘を抜け出して英里子と待ち合わせをしますが、彼女は現れません。俊介は仕方がなく別荘に戻ると、そこには英里子の死体が・・・俊介の妻美菜子が殺したというのです。
他の親たちは犯行の隠蔽に協力してくれるのですが・・
並木俊介の目を通して物語は語られています。ネタバレは書きたくないので、最後が面白かった!とだけ。
本の帯に
「私たちの魂はこの湖畔から離れられない」と書かれていました。
この本は序章にすぎません。これでよかったのか?答は書かれていません。これからが運命がまわっていくのだと思います。
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Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
おれおれ詐欺やデート商法など今現代に起こっている事件を取り上げ、リアルタイムで読むと面白いと思います。でも10年後に読むとどうかな?
それはまあいいとして今回は題名にもあるGボーイズ冬戦争はGボーイズの王様タカシの登場が多くマコトとのからみがあってともかく面白かったです。
ドラマでは窪塚洋介がタカシ役をしてました。ぴったりとは思えないけど、他に思い浮かばないな・・・今もしもタカシ役をするなら誰だろ?
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